グロソブへ流れ込む資金
アメリカのサブプライム問題を発端とした金融不安がグロソブ(グローバル・ソブリン・オープン)にとっては追い風になっています。
金融市場の混乱で世界的に株価が低迷しています。
株の資金が先物に流入して、原油や食料が高騰しています。
景気が悪くなるのにかかわらず、物価が上昇するというスタグフレーションとも言われています。
すべての資金がそこに流れるわけではなく、株の不安定さに嫌気して債券市場にも資金が流れ込んでいます。
日本において、受け皿となったがグロソブのようです。
いつでも購入可能な公募追加型株式投信約2600本の資金の流入出を調べたところ、2008年の1月から6月で約3000億円の運用資金が増加しています。
もちろんナンバーワンです。
グロソブはソブリン債という債権で資金のほとんどを運用していて、安定した配当が得られる事が特徴です。
運用資金も日本で一番多いファンドです。
株式関係で資金を運用していた人たちにとって格好の資金の逃避先になったのでしょう。
グロソブがそれだけの実績と信頼を勝ち得ているという証でもありますね。
グロソブにとってはサブプライム問題は思わぬ結果を招いたのではないでしょうか。
もちろんいい方向にです。
これにより日本最大のファンドの地位をより確固たるものにしました。